2018年10月25日木曜日

第9回 まちづくり講演会

法人創立40周年記念事業の一環として平成22年から始めたもので、
地域に住む皆さんと芦別市の将来について一緒に考えていくことが
できるよう開催しており、地域貢献事業のひとつとなっています。
毎回講師をお招きして、色々な視点で地域や認知症のことなどを学んでいます。

今年は全国コミュニティライフサポートセンター理事長 池田昌弘先生を
講師にお招きし、「男の居場所づくりと地域包括ケア」という題で
ご講演をしていただきました。

114名の参加がありました。


川邊施設長のご挨拶から始まりました。

来賓ご挨拶 稲場副市長

 講師 池田昌弘先生

講演会では、全国のさまざまなサロン活動の紹介、
これから目指したい地域の在り方、
健康に長生きするための研究結果などお話しいただきました。

その中で、男性はサロンになかなか出てきてくれない現状がある…
でも、健康教室など「健康増進」を目的としたものには参加している!
女性はお茶飲みのおしゃべりサロンでも楽しめるけど、
男性はそれだけではなかなか魅力を感じてもらえない。

なぜ男性は外に出たほうがいいのか?

国立社会保障・人口問題研究所「日本の世帯数の将来推計」では
65歳以上の独居率の推移が
女性が2015年21.8%から2040年24.5%の約3%の増加に対し、
男性は2015年14%から2040年には20.8%の6%以上も増加する見込です。

また、同研究所の65歳以上の独居者の会話頻度の調査では
人と会話をするのが2週間に1回以下の割合が女性が3.9%に対し男性は16.7%。

東京都監察医務院の調査によると男性の孤独死は女性の約2倍~3倍。

男性は女性に比べてサロンなどで外に出る機会が多くなく、
それに伴って友人や地域の人たちとのつながりが少ないことが関係しているといえます。

介護保険サービス(デイサービスや訪問介護など)を利用していることで
これまで気にかけてくれていた地域の方が「プロがいるなら大丈夫よね」、
遊びに行っても「またデイサービスに行って留守にしているんじゃないか」等、
地域とのつながりが薄れてしまうこともあるそう。

介護保険は在宅を長くする目的もあったのになぜそうなってしまったのか?
介護保険サービスを使っていても地域との関わりが大切で
ご本人はサービスも地域の方、どちらの助けも必要。
住民も専門職もみんなで支えあう地域にしようというのが
現在の改正された介護保険。

インターネットが普及し、インターネット上でのお友達は多いけど
現実での人とのつながりが少ない傾向にある現代の若い世代。
その世代が10年後20年後、ひとの手助けが少しずつ必要になる
“後期高齢者”になったときに助けてくれる人はいるのだろうか。
今のうちから若い世代も地域とのかかわり、
地域でのコミュニティ作りが大切となってくる。




参加者からは
地域の支えあいの大切さと人としての気配りの必要性を感じました。
人と地域とのつながることの大切さ、素晴らしさを再認識しました。
等のご感想をいただきました。



ご来場ありがとうございました。

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