2020年8月14日金曜日

令和2年 食中毒予防講座

今年度の「食中毒予防講座」行いました。

講師は滝川保健所 生活衛生課 食品保健係長 内野倫成様です。

川邊施設長より、講義をしてくださることに感謝を申し上げ開始しました。


食中毒は日々の生活の中に潜んでいること、全国・全道の食中毒の発生件数は過去3年間で徐々に増加している(患者数は発生件数と同一ではない)ことからはじまりました。


今回は食中毒の原因で近年特に多い
ノロウイルス・カンピロバクター・アニサキスの予防策についてご講義いただきました。
それぞれの予防について講義の内容を少しずつ掲載します。

ノロウイルスの予防について
食中毒予防の3原則はつけない・増やさない・やっつけるですが、
ノロウイルスは少ない菌量で発生する(増えない)ため、
予防の4原則で持ち込まない・拡げない・やっつける・つけない が大切です。

手洗が予防の基本ですが、ポイントとして、
時間をかけた1回の手洗よりも短時間でも2回の手洗が有効です!
また、自宅では手拭きタオルが多いと思いますが、
手を拭く度に徐々に汚れ、手を十分に洗っても手拭きタオルが微生物で汚れていたら
再び手を汚染してしまうことになります。
なので…使い捨てのペーパータオルを使用するのが食中毒予防にはベスト!

カンピロバクターの予防について
カンピロバクターは家畜や家きん類の腸管内に生息し、
それ以外にも野生動物やペットなど多くの動物が保菌しているそうです。
そして鶏肉は特に注意で、高率に汚染されているそうです。
なので鶏肉からでる汁にも菌はいるので、ほかの食材につかないように注意が必要です。
お肉の生食はとても危険!でもこのカンピロバクターは65℃以上を数分の十分な加熱や、
乾燥に弱いので、調理器具は熱湯消毒しよく乾燥させることが対策となります。

アニサキスの予防について
アニサキスに寄生された魚介類の生食が原因の食中毒です。
予防策は加熱(60℃で1分、70℃以上)や冷凍(-20℃以下で24時間)などです。
料理で使う量の塩・わさび・酢などで、アニサキスは死滅しないので注意です。
また、よく噛めば問題ないのでは?という方もいるそうですが、
かなり弾力性があるので噛み切ることは難しいそうです。

そのほかに法律で定められている衛生管理の考え方、
「HACCP」についても教えていただきました。

講義を受けた入社2年目の栄養士から、
手袋の取り扱いについての学びについて感想がありました。

最後に小野部長から、講義を受けてのお礼を申しあげました。
 

今年も暑い日が多く、食中毒警報もでています!
みんなでしっかり予防をしていきましょう!

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