かざぐるまに住むお客様の旦那様より慈恵園宛て(かざぐるま宛て)に心温まるお手紙を頂きましたので掲載させて頂きます(※旦那様の許可頂いております)
新コロナウイルス禍、緊急事態で自粛が余儀なくされ、2か月を過ぎました。「かざぐるま」の職員の皆様には何かと大変にお世話になり、ご苦労を頂きありがとうございます。
家内には他人様の幾度もの手をかけて頂き、いつも感謝です。先日は家内の写真を送って頂きありがとうございました。面会に行っても目を閉じている事が多く、開けているのは10回に1回あるかないの状態でありました。
目を開けている時の目の雰囲気は「諸々尽くして来た結果がこの様な状態になった…」との悔しさを感ずるのです。とても喜んでいる様には見えません。でも目を開けている事を願って(面会に)行っているのです。
私としては、何が不満で無言を貫いているのかわからないのです。
旅行好みの家内であったから、外国旅行5度、本州旅行は2年に1度、道内旅行は時々…であり、食事や料理などに小言など言った事は無し。特に夫婦言い争いもなく、いつもにこやかに語りかけてくる家内でありました。そんな家内に幾つかの趣味を持つように勧め、お茶とお華は50年余、書は30年、俳句は20年程続け、楽しさに多忙を極めておりました。
認知症は、70歳台に入ってから駆け足で進めました。60歳後半に気づき、病院へ行くよう勧めましたが、頑なとして聴かず「なんでもない私に病院をすすめるあなたが心配だから病院へ行ってきなさい」…と言い続けておりました。「病院も施設にも行かずここに居る」と言い張っていたのを施設にお願いした事に不満を感じているのか…とも思っています。
小生、叙勲受賞の折りにも、皆さんのお陰、お前のお陰と用紙に書いて見せたり、耳元でしっかり言いましたが、反応なし。これが病と思いながらも残念に思っています。
今後ともお世話になります。よろしくお願い致します。
思いつくまま、とりとめの無い事をこんな乱筆でお許しください。
6月5日
須藤榮松
「かざぐるま」職員ご一同様
追伸
6月9日面会させて頂き参ります。面倒をおかけします。よろしくお願いいたします。
※実際のお手紙です↓↓↓
そして、本日9日に旦那様、かざぐるまへテレビ電話面会に来てくれました☎
本人からの声はなかったですが、元気な姿を見て安心されたようです。
今年の2月には、旦那様との思い出レシピでお好きなお寿司を
準備させて頂きました。
この日、奥様とても目を開けてくださっていました。
「今日みたいに長く開けてるのは殆ど見た事がない」と旦那様喜ばれていました。
「一緒の頃はお寿司食べながらビールを一緒に飲んでいた。そんなに量は飲めないけど毎晩の様に晩酌していた」と奥様との思い出話も
職員へ沢山お話しを聞かせて頂けました。
直接面会出来ないことで、ご心配おかけしている所もあると思います。
私たち職員も日々コロナ対策を取りながら、1日1日緊張感を持ちながら働いています。
そんな中、旦那様からお手紙を頂き、私たちが感謝の気持ちでいっぱいです。
お二人がまた元気にお会いできるよう、日々支えさせて頂きたいと思います。
ありがとうございました。
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